シャングリラ-水之城-

2014年度新入生歓迎公演

あらすじ

西暦2174年、第三次世界大戦終戦後の日本は核戦争による水質汚染に悩まされ、国土のほとんどが荒廃した土地と化していた。
深刻な水不足の中で水の値段は高騰し、人々は中央から供給される高価な水を買って暮らすしかなかった。


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ある日、関西地方の砂漠で一人の男が倒れているのを、旅芸人集団・蛇の目一座の踊り子である美雨(ミウ)が見つけた。介抱の後、話を聞いてみると男は己のことに関する一切の記憶を失っていると言う。そこで、一座の座長・風(フォン)は自分達と行動を共にすることを提案し、彼の妻である雲(ユン)、座員の涙(ルイ)、紅(コウ)も歓迎の色を見せる。
そんな中、美雨が空(ソラ)と名付けた男が何故か嵐(ラン)の首飾りを持っていたことが判明する。嵐は風と雲の息子であり美雨の幼なじみであったが、一年前に単身東京へ向い、消息を断っていた。
これを嵐からのメッセージだと受け取った美雨は、シャングリラのある東京へ向かうことを決意する。一座もそれに同調し、空も自分の正体を探る為、共に旅をすることになった。

一方、水を供給するシャングリラ内では、突如通信の途絶えた男(空)の行方を捜索していた。男の弟である海(カイ)は、シャングリラでの実権を握る氷(アイス)に、兄の出奔の責任を問い詰めるが氷はそれに取り合おうとしない。
東京でシャングリラへのレジスタンス活動に参加していた嵐は、シャングリラ内部からの信号を受け取り、水源は枯れてはいないという情報を掴む。嵐は同じくレジスタンスの文雀(ブンジャク)や飛燕(ヒエン)と共にその情報を公開しようとしたが、アジトが襲撃されシャングリラ内に監禁されてしまう。嵐はそこで信号を流していた張本人の霧(フォグ)に出逢い、己の苛立ちをぶつけるのであった。

東京に到着した蛇の目一座一行は、空のことを知っている様子の雹(ヒョウ)・霙(ミゾレ)と遭遇する。

はたして、記憶を失くした空の正体は?水源は枯れていないという噂の真偽は?


一度流れ始めた運命という水は、誰にも止められない----


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